カルシウムって結局
カルシウムと聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
多くの方が、骨を強くするといったイメージがあるのではないでしょうか。カルシウムは
骨や歯の構成成分であるというだけではなく、血液凝固など様々な生命維持に不可欠な栄養素です。しかし、歳を重ねるごとにカルシウムの吸収が悪くなります。つまり、カルシウムを多く摂取する必要があるのです。そこで今回は、1日に必要なカルシウム量、カルシウムを多く含む食品についてお話します。
①1日に必要なカルシウム量
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、推奨されている量が成人男性(30~74歳)では1日750㎎、成人女性(30~74歳)650㎎となっています。しかし、実際の摂取量は「国民健康・栄養調査(令和元年)」によると推奨量に対する充足率は7割前後と低く、明らかに足りていません。カルシウムは生命維持に不可欠な栄養素であるため、しっかり摂取する必要があります。
➁カルシウムを多く含む食品
カルシウムは牛乳・乳製品以外でも野菜や海藻、胡麻、小魚など魚介類、大豆製品に多く含まれています。中でも干しエビは10gに710㎎も含まれています。しかし、干しエビを毎日とるというのは少し難しいかと思います。そこで、登場するのが大豆製品、野菜類です。
厚揚げ(生揚げ)1/3枚60g:カルシウム144mg
がんもどき中1個(50g):カルシウム135㎎
ミズナ100g:カルシウム210㎎
大根の葉80g:カルシウム208㎎
③カルシウムと一緒に摂るといい栄養素とは?
カルシウムは体に吸収されにくいという特徴があります。そこで、効率よく吸収するために一緒に食べると良い栄養素があります。それが、ビタミンD、ビタミンKです。ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、ビタミンKは骨に沈着するのを助けてくれます。
まとめ
骨格を構成する重要な物質であるため、不足すると骨が十分に成長せず、骨粗鬆症の原因にもなります。ですから、皆さんも毎日摂取を心がけましょう。