「飽和脂肪酸ってなんだろう」
脂質の構成要素である「脂肪酸」の一種です。脂肪酸は構造的な違いから「飽和脂肪酸」と一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸といった「不飽和脂肪酸」に分類されます。
飽和脂肪酸は肉や乳製品などの動物性脂肪や、パーム油などの食物油に多く含まれています。飽和脂肪酸はエネルギーを作る効果があります。脂質は1gで約9kcalのエネルギーをつくることができるため、とても効率のよいエネルギー源となっています。
「飽和脂肪酸を摂り過ぎるとどうなる?」
飽和脂肪酸を摂りすぎると中性脂肪として蓄えられ、肥満につながります。肥満は脂質異常症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の発症リスクを高めることや、動脈硬化を進行させます。その他にも、心筋梗塞などの循環器疾患の発症リスクも高めるため、飽和脂肪酸の摂り過ぎには十分注意をする必要があります。
「飽和脂肪酸ではなく不飽和脂肪酸の摂取を心掛けよう」
普段の食事から飽和脂肪酸を減らし、不飽和脂肪酸を積極的に摂取しましょう!
皆さんもよく聞いたことのあると思うDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も不飽和脂肪酸で、青魚などに多く含まれています。食物油の中でもオリーブ油やえごま油などは不飽和脂肪酸になります。不飽和脂肪酸は血液中のコレステロールや中性脂肪を低減させる効果があります。食事から摂取する脂肪酸のバランスは飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸:多価不飽和脂肪酸=3:4:3であることが推奨されています。
献立を考えたり選んだりする際は、飽和脂肪酸を多く含む食事内容になっていないか注意をしてみましょう。
◎不飽和脂肪酸の多いおすすめレシピ
サワラのごまだれ焼き